【Project E.L.C】 魅惑に眠る

◆魅惑に眠る

陰影深い実写ジャケットが印象的な今作『魅惑に眠る』は、隣の家のお姉さんがリスナーに催眠をかけて恋人にしてしまおうと迫ってくるストーリー。

どうやら前々からずっとリスナーのことが好きで好きで仕方無く、今回ようやく念願叶って催眠術を使ってリスナーを恋人化するチャンスを得たお姉さん（cv:浅見ゆい）。

一応『催眠をかける』とあるんだけど、『催眠音声』として語られる催眠ではなくて、まずはストーリー展開上で『催眠をかける』という言葉が使われている感じで、相応の展開をなぞって催眠術に掛かった気分を味わっているうちに本当に催眠にかかれるような、そんな作品……？　ちょっと終盤はうまいように立場を入れ替えられちゃったりで、面白いです。

たっぷり時間を掛けて『オイルマッサージ』と『耳かき』してもらえる約1時間35分。

◆『あなたの魂を私に捧げなさい』

隣の家のお姉さんから猛烈に愛されてしまっている模様。

一緒に映画のDVDを観ていたんだけど、その間にお姉さんから『催眠術』を掛けられてしまい、今はベッドの上で全く身動きが取れない状態。

目隠しをされ、全身の感覚を喪失されている中で、オイルマッサージが始まる。

リスナーを恋人化したいお姉さんから『この音を聴きながら、触られたり、キスされたりしてるのをイメージして』と煽ってこられる。このオイルの音がイヤラシイ音に聴こえるよね～と。

そういったエッチな方向への煽りはまだまだ続き、『想像の中で私と好きなことを。滅茶苦茶にしてくれても良いんだよ』と妖艶に囁かれる。

自由に想像して、自由だよ――とイメージ世界を広げて頂けたところで、深呼吸。

『耳に全神経を集中して。イメージを頭に流し込ませるように』

そしてお姉さんは催眠術で「耳の感覚」だけを復活させてくれる。剥き出しになり、過敏になった耳。

そこへローションで濡らしたタオルでのマッサージが始まる。

再び『耳で感じる快感を、別のところで感じられたら……』と煽られる。

ただエッチな方向に煽られるだけでなく、『そういう風に思い込む』ように指示される。この快感は別のところ……全身で感じているのだ……と。

◆『逆耳かき』と『逆催眠』

時計の音を聴きながら心を無に――

お姉さんの『恋』についてのご講義を受けたりしているうちに、ちょっと微睡んでくるんじゃないかな。

『眠ってしまいそうになったら私を「好き」と言うこと』とカウントを数えてくるお姉さんに耐えられたかどうかはそれぞれに、続いてここから『逆耳かき』が始まるのだ。

×　お姉さんがリスナーに耳かきをしてくれる

○　リスナーがお姉さんに耳かきをしてあげる

どういうこと？　となるんだけど、相手に耳かきをしてあげること、相手に尽くしてあげることで好意が芽生えるでしょう？　と。

お姉さんと感覚を共有し、耳かきをされていながら耳かきをしてあげている不思議な感覚へ。

耳かきをされているお姉さんは気持ち良くて悶える。

お姉さんの吐息はもとよりエロチックだったんだけど、耳かきをされて感じ始めると、より濃厚に感じることができるかと。

『女をコントロールできる感覚はどう？　あなたのコントロールで悶えているんだよ』

ほとほと不思議な感覚。

そんな快い混乱に追い打ちをかけるように、お姉さんから『催眠、上手だね』と。

◆まとめ

『ようこそ私の世界へ』と催眠術をかけてきたお姉さんが、いつの間にか逆にリスナーの心の世界に入って来たかのような感覚へと誘われる。

催眠術で恋人にしたいだなんて自分本位なことを言うお姉さんだな～と逆らう気持ちがあったんだけど、なんかうまいこと誘導されちまったぜよ(´д｀)

うとうとと眠りに落ちてしまったらお姉さんの恋人にされたまま一生催眠が解けることはないそうなんだけど、こちらの作品には催眠解除音声は含まれておりません故に、そのまま眠りましょうさ。

魅惑に眠る