【HELLCircus】 二人きりの駅で GirlSide

◆二人きりの駅で GirlSide

雪を踏み歩く音で静かに始まる。

無人駅のプラットホームで幼馴染みの二人が、こうして一緒に通学する時間を名残惜しんでいるところ、まるで申し合わせたように電車が不通となって待ちぼうけに。

二人は待合室に戻ると、そのうちに膝枕で耳掻きな展開へ。

女の子はあまり感情を表に出さなそうなタイプなのもあって、たまに思い出話をするくらい。

両耳をじっくり耳掻きしてもらったら耳マッサージ、その後に女の子の押し留めていることができなくなった感情の吐露が――！

積雪で電車も、ついでに時間も止まったかのような約38分をどぞ！

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◆名残惜しい静寂

昨日レビューさしてもらった

　おさななじみ彼女の耳かき生活

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とほぼ同様の幼馴染み設定で、二人はこれまでずっと一緒にいた幼馴染み。

そして大学進学を目前にして離れ離れになってしまうかもしれないという――そんな終わりかけの一緒の通学時間。

普段から雪深い土地柄なのか、積雪に対して女の子が心動かされているような節はなく、辺り一面銀世界としても静かに眺めているばかりのような女の子。

口数は少ないし、感情を表に出すタイプでもなさそう。

けれども静かな雪景色の中だからこそ、そんな女の子の感情が豊かに感じられるのが素敵。

綺麗な雪野原に一足の足跡がやたら目立ってしまうような、そんな感じで。

「　おさななじみ彼女の耳かき生活　」は切々と言葉を重ねた作品だったけれど、今作は見事に対照的。

◆残り少ない二人だけの通学、噛み締めなくちゃね

「お膝へごろんして」

ジャケットの女の子みたいな子に言われたらゾクゾクしちゃう！……って僕の好みはさておき、たぶん制服スカートか黒タイツのお膝へごろん。

そして片耳ずつの耳掻きがスタート！

ほぼほぼ耳掻き音がメインで、たまに思い出エピソードが語られるくらいなのに、言葉少ないこの幼馴染みの描写が繊細に感じられるのがやっぱり素敵、噛み締めてやってくだされ。

耳マッサージも同じく、不意にぱったり会話が途切れた空白が趣深い。

◆まとめ

エピローグのファイル名が『告白』となっている通りで、感情を押し留めていた女の子の、遂には切なそうな告白。

僕としてはそのまま終わってくれた方が良かったんだけど、ちょいとBGMが流れ出すのが……どうかな。せっかくの静寂感を余韻を持って楽しみたかったけどもね。

ボイスドラマ風に盛り上がり、感動的な幕閉じ演出としてはうまく機能してると思うので、個人的な好みだろうね。

　おさななじみ彼女の耳かき生活

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とは似たような設定ながらいろいろ対照的で面白いし、どちらも低価格なので聞き比べとかどうでしょかね。

二人きりの駅で GirlSide

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